スウェーデンの焼菓子店、コンディトリって?
コンディトリはケーキ屋さん?パン屋さん?カフェ?
スウェーデンの冬の朝
スウェーデンの首都、ストックホルムは滞在して歩いて回るのには丁度良い広さ。スウェーデンの庭を見に何度か夏に訪れたことはありましたが今回の旅は冬。冬を知らずにスウェーデンを語ってはいけないような気がして思い切って極寒のスウェーデンへ。ところが、手持ちの服の中で最高にあったかいものを持参したのに今年の冬は暖冬で、雪も積もっていません。現地在住の人からも「冬はまだ来てない」と言われるほど、東京の冬とほとんど変わらない気温でした。それでも朝晩の冷え込みは日本と違い、凛とした冷たさです。肌に触れると身が引き締まり、もっと浴びたいと思うような気持ちの良い冷たさでした。
気ままな一人旅。スルッセン(Slussen)のアパートメンツを拠点にまずはHorns通り(Hornsgatan)を下って海沿いの公園目指して歩くことに。都会の朝らしく、ほとんどのお店は10時以降にしか開いていない中、8時から開いているカフェを発見。早速入ってみました。地図にも載っていないこの店がコンディトリだと後で知ることに。
コンディトリでモーニング
席数4つ程度の小さなカフェ。中に入ると奥のテーブルで一人のおじさんが座ってこっちを見ています。店の人かと思って近寄ると無言のまま隣の扉を指差します。しばらくして奥から店の人が出てきて、注文を聞いて出したらお客さんがいるのにまた奥へ。その間、ほとんど会話をすることなくおじさんはそこに座っています。無愛想な店の人としゃべらないお客さん。これがスウェーデンのカフェかと思いながら、スウェーデン初セムラを味わっていると、女性のお客さんがさっきのおじさんのテーブルへ。さらにまた一人同じテーブルへ。人を待っていたようです。朝のコンディトリは地元の人が集まるモーニングを楽しむ喫茶店のような雰囲気でした。
穀物たっぷりのパンとカラフルなスウィーツ
クリスマスの後、イースターまでの限定スウィーツ、セムラ。カルダモン入りのパンにアーモンドクリームと甘くない生クリームをはさんだスウェーデンの冬の風物詩。噂どおり、1月のスウェーデンはセムラ一色! パンのようなお菓子のようなセムラはパンもお菓子も焼いているコンディトリから生まれたスウィーツだということがよくわかります。パンとお菓子とコーヒー。フィーカを楽しむスウェーデンらしい文化がコンディトリの中にありました。