スウェーデンの暮らしとFIKA
コンディトリは和菓子屋さん?
オーデンプランのコンディトリ
スウェーデン、ストックホルムの中央駅から西へ20分ほど歩くとオーデンプラン(Odenplan)駅周辺に。有名なストックホルム市立図書館の近くです。今回の旅はコンディトリをひたすら歩いて見て回ることにしていたので図書館には行きませんでした。
FIKAの国スウェーデンにはどの街にも必ずお菓子屋さんがあり、カフェ、パン屋さんとともにお茶を楽しむ場が充実しているなーと感じます。今回立ち寄ったオーデンプランのコンディトリはカフェは併設されてない、持ち帰りのみのお菓子屋さんスタイル。ウィンドウには様々な焼菓子と並んで冬の定番セムラが一番目立つところに飾ってあります。表の看板には可愛らしい親子のキャラクターでセムラが描かれていました。とても親しみやすい庶民派のコンディトリ。歩行器を使って歩いているお年寄りが入って行ったのに続き、中を覗いてみることに。
焼菓子は暮らしの一部
ガラスケースの中には焼菓子の山!クッキーがバラ売り!!
日本と湿気の量は違いますが、湿気る前にこれだけの焼菓子が誰かのお腹に入っていくのかと思うと、スウェーデン人のお菓子好きがよくわかります。パンと同じように焼菓子は日常生活に欠かせないアイテムということでしょうか。全部味見をしてみたいけど1枚ずつ買うのは気が引けたので2枚ずつ頼んでみました。さすがに一人では食べきれないのでお土産にして家族とともに味見。見た目が似ているものでもそれぞれ特徴があり個性的な焼菓子たちでした。
スウェーデンの焼菓子と日本の和菓子
仕事の合間や家族や友人との会話のお供に甘いものをつまみながらお茶を飲む。世界共通かもしれないですが、特にスウェーデンと日本では感覚が似ているような気がします。
バターと砂糖を練って焼いたものがクッキー。小豆を砂糖で煮詰めて皮をつけて蒸したものがまんじゅう。
どちらも身近にあるものを使ってお茶うけを作っただけなんだと思います。
スウェーデンでは冷涼な気候で育つグラスを食べて育つ牛から新鮮で栄養たっぷりのミルクが豊富に手に入るからバター文化が発展、日本では雨が多く温暖な気候で日差しをたっぷり浴びて豆類が育ちやすいからあんこ文化が発展。アイテムは違ってもお茶を楽しむ文化は同じ。
焼菓子が並ぶ店内でお客さんとのやりとりを横で聞きながら、スウェーデンのコンディトリは日本の和菓子屋さんなんだと勝手にこじつけて納得していました。どの街にもあって、ちょっとしたお茶うけに、手土産に、気取らずに立ち寄れる和菓子屋さんのようなお店。それがコンディトリ。